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次の日、
俺は港に来ていた。
もちろん『あいつ』ことチョンスを仲間に誘うためだ。
「お、落ち零れ魔法使い」
「パードじゃねぇか、おめぇちゃんと働けよ~」
「お、魔法使いの坊主、タバコくれや~」
島のおっさんたちには俺は人気者だ。
プラプラしてはいるが、人懐っこく、島で唯一のタバコ職人であるからだ。
「ん、パードじゃん!今日も焼き魚食べるか~?今日は8匹も釣れたからな!はははっ」
チョンスが船から降りて、上がって来た。
「おぉ!マジでか。サンキュー」
「おぉその代わりまた冷凍保存頼むな~」
俺たちは、港近くの丘に向かった。
今日もファイヤーボールで魚を焼き、二人でむしゃぶりついた。
「うん。うまい」
「うまいな」
「あ、ところでよ…チョンスお前…自分で船操縦出来るよな?」
「ん?当たり前じゃん!うちは漁師のエリートだよ」
「でかいのも動かせるか?あと、波や天気とかわかるか?」
「大きいのは出来ないなぁ…でも仕組みが同じモーター式なら動かせると思う。波や天気は微妙だな…あんまり遠くまで行ったことないから…てか、なんで急にそんなこと聞くんだよ?」
「うん。まぁ…いいだろ!合格だ!」
「あ?合格?」
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