すべての始まり

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「失礼します」 長老の大屋敷には昔よく入った。いたずらをするたびに呼び出され、叱られたのだ。 「お、来たな!天才と医者の卵と落ち零れ魔法使い!」 屋敷入ってすぐにいたのは長老の孫の娘サンだ。 ん?サンだ。 んん?俺は島中で落ち零れ魔法使いと呼ばれてるのさ… 「やぁサン、相変わらず元気そうだな。長老はいるかな?」 「ええ、奥の部屋にいるわ。どうぞ~」 「ありがとう」 俺たちは奥の部屋へと向かった。 「イーピンすっかり大人っぽくなったわね」 サンはイーピンより2歳年上の20歳だ。 長老の孫だけあって、かなり高度な魔法を使える。しかも、父親がレンジャーなので、幼い頃森で育てられ、運動神経も抜群だ。 「ありがとうサン、嬉しいわ」 イーピンはサンを慕っていたから、嬉しかったに違いない。
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