307人が本棚に入れています
本棚に追加
「失礼します」
長老の大屋敷には昔よく入った。いたずらをするたびに呼び出され、叱られたのだ。
「お、来たな!天才と医者の卵と落ち零れ魔法使い!」
屋敷入ってすぐにいたのは長老の孫の娘サンだ。
ん?サンだ。
んん?俺は島中で落ち零れ魔法使いと呼ばれてるのさ…
「やぁサン、相変わらず元気そうだな。長老はいるかな?」
「ええ、奥の部屋にいるわ。どうぞ~」
「ありがとう」
俺たちは奥の部屋へと向かった。
「イーピンすっかり大人っぽくなったわね」
サンはイーピンより2歳年上の20歳だ。
長老の孫だけあって、かなり高度な魔法を使える。しかも、父親がレンジャーなので、幼い頃森で育てられ、運動神経も抜群だ。
「ありがとうサン、嬉しいわ」
イーピンはサンを慕っていたから、嬉しかったに違いない。
最初のコメントを投稿しよう!