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屋敷の奥には長老がいた。いつ見ても元気なじいさんだが、今日は元気がないようだ。
「おぉミケロ…お前たちの計画はすでに知っておる。どうしても島を出る気なのじゃな?」
このじいさんは、島中のことを知り尽くしている。噂では孫娘のサンがいろいろ調べて報告しているらしいが、おそらくホントだろう
「はい。しばらく調査の旅に出る予定です。私は世界を知りたいのです。帰って来たら必ず島の発展に貢献します。どうか、行かせてください」
「お願いします」
「お、お願いします」
ミケロは本気だ。おそらくイーピンも。
「ふぅむ…」
じいさんは黙りこくってしまった。
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