3月某日。

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日を改めて、子宮癌検診の結果を聞きに病院へ。 妊娠も調べてもらう気で。 「あのー…生理こなくて。検査薬プラスだったんですけど…」 「アラ。じゃそちらの検査もしてみましょうね?」 にこやかな女医さん。 あたしの婦人科系のかかりつけ医。我ながらアホみたいだなって思いながらも聞いてみた。 「あのー…あたし前回生理きてからセックスした記憶がないんだけど。それでもできるモンなんですかね?」 カルテに書き込む手が止まって顔に『相変わらず毎回何を言い出すんだこの子は…』って書いてある微妙な笑いを浮かべてる。 …いーじゃん!不思議なんだもん! あたしはわりと恥ずかしい質問も平気でするので良く失笑をかってます。 だって餅は餅屋だべ! プロに聞くのが一番じゃん! 羞恥心なんてモノ、あたしの探求心の前にはあってないよーなモノなんじゃ! 「まあ、排卵は思ってもいない時にしたりもするし。ゼロじゃないわね。可能性的には低いけど…記憶違いだってありえるわけだし。一度も経験がないなら学会に発表しなきゃいけない状況だけどねぇ。」 笑いながら答える彼女はウィットがきいてて素敵だ! 「そう言えば結婚してないのよね?出産はご希望されるのかしら?」 内診台に上がるあたしに、思い出したように言う声を聞いて… 「あ、はいモチロン!」 返事しながらも、やっぱり中絶って多いんだなって暗い気持ちになったり。 今、低年齢の堕胎と共に、中年女性の堕胎も増えてるってなんかの本で読んだ。 …そっか。 結婚せずに子供を生むって、特殊な状況なんだなぁ。 確認されてイマサラ気付いた。 娘①も娘②も、結婚してる状況で生んだワケじゃないし、あたしにとっては『結婚』ってモノ自体が特殊なんだけど。 …向いてないのは良き母良き妻だけかと思ったら戸籍を重要視する日本人にも向いてないんだ。 つーか社会不適合者だね! 自虐的な気持ちになりながらエコー。 五週目。 まだ豆粒にしか見えない、たった五ミリのマイベイビー。 予定日は…聞いたのに浮かれてて覚えてない… 11月って言われたのは確かだ。 …次、忘れずに聞こっと。 …何かしら抜けるあたりすげぇあたしっぽいって言えばあたしっぽい。image=145187306.jpg
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