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一週間後、彼は約束通り私と一つになるためにきた
そしてそのまた一週間後、また一週間後と、毎週金曜日に彼は私に会いに来てくれた
彼はとても裕福な家庭の人間だということで、お金にも余裕があったらしい
時が経つと、彼は会う度私に「好き」と言ってくれる
それが単なる挨拶代わりだと知っていながら、私は高鳴る胸を抑えきれずにいた
仕事をサボリ、夜の街でのデートをした
仕事以外でもラブホテルで一時を過ごしたこともあった
その時間がいつも幸せに感じた
だけど私は愛しているとは言わなかった
私の今の気持ちを伝えたらこの幸せな日々が壊れそうな気がして…
そしてその反面、彼は私を愛していないという事実。常連以上恋人未満としての付き合いだということが私の中で一番の悲しみとなった
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