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ｼｬﾜｰﾙｰﾑから出た夫は私が用意した朝食にも目を向けず、ｽｰﾂに着替えて家の外に出ていった
作ったばかりの料理はすべてゴミ行き
魂が抜けたように昼を過ごし、決まった時間にﾋﾟﾙを服用して、夜の街へ…
仕事場に着くと、最近入ってきた後輩が客寄せやﾋﾞﾗを配っていた
慣れないことで戸惑っているのか、中々客が集まっていなかった
「そんなやり方じゃﾀﾞﾒよ」
私は一方のｺからﾋﾞﾗを奪い、ニ、三枚配った
「こんな感じ。あと客寄せの時は遠慮はいらないよ。頑張ってね」
残りのﾋﾞﾗを持っていたｺに渡して、店の中に入った
他の人より私は甘いのかもしれない
全てはこの性格のせい…
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