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「アレ、結婚してて旦那がいるらしいんだって」
「えぇ?!そんなふうには見えないけどなぁ」
「上手くいってないのかな」
「旦那さん可哀想~」
その性格のせいで仕事場の人たちになめられていた
彼女たちの何気ない言葉を浴びながら、奥の部屋へと向かう
そこは、休憩室など指名されるまで待っている部屋だった
最近ではその部屋に居ることが多くなった
仕事上の仲間と軽い挨拶を交わした後に、一人腰をかけて煙草をふかした
すると店員の一人が部屋に入ってきた
「…指名です」
珍しいことに早くも指名された
「よし、行くか」
それが運命の指名ともなった
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