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「っ……」
「抵抗しないのか…?」
「した所で無駄でしょうね」
これが男と女との力の差か…
「生娘が…」
「わ、私の名は生娘ではありません!」
そう…私の名前は…生娘じゃない…私は…
椿は、松永の目をしっかりみていた、やっと会えた愛しい人の目を
「ふっ…ハハハハ…」
「な、何がおかしいのですか?!」
急に笑い出す松永に…椿は反抗した
「郷を見ていると…あの女を思い出すな」
「あの…女?」
きょとんした表情で松永を見る
「私が愛した…たった一人の女だ」
「松永様が…愛した…」
…愛した人って…誰なの…
「その者の名も椿という」
「?!」
「もう…五年は会ってないがな」
悲しげな表情で言う松永に椿は胸を痛めていた
「……」
今だ!
ドコッ
「っ……」
おもいっきりみぞを蹴った←痛そうだな(作者
「私を甘くみないで下さい…これでも私は椿様の名を受け継いだ身です」
「受け継いだ?」
「…椿様は死にました…貴方を愛したせいで」
「っ……」
松永は泣いていた…今まで泣いた事のない松永が…たった一人の忍の為に泣いているのだ
「松永様…」
「椿…椿…」
ドサッ…
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