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……何故だ……あの男に会ってから……私の心が熱い……これはなんだ?私は病気なのか?
「どうかしたの?椿?」
「……何でもないよ……お母様」
「そう?椿……あなた……」
ぴぃ、ぴぃ
「…………」
「椿?」
「任務だから……」
任務だから……いつもの暗殺だ……
……相変わらず人間の血は汚いな……
「また…会ったな」
後ろから聞こえる、あの人の声…忘れるわけがない
「松永 久秀…」
「名前を覚えていてくれたのだな辣」
後ろにいたのは、松永 久秀…辣の心を乱す者
「よく…会いますね…」
「その男の娘をもらいに来ただけだ」
「あっそ…」
くだらない…くだらないのに…何故…涙が…心が…こんなに…
「…辣?」
呼ぶな…呼ばないで…
「…辣…」
「呼ばないでよ!私の名前を呼ばないで!(涙)」
辣は、混乱していた…こんな感情を一度も持った事ない辣には…分からなかった…
「辣…」
「呼ばないでよ!さっさと娘を連れて行きなよ!」
行かないで…行かないでよ…
「…そうだな…」
…お別れだ…
ガシッ
「?!」
何が…起こってるの…
何故…こんなに暖かいんだ…この心臓の音は…
「…辣…何故泣く…」
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