50人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
社長、店長に呼ばれた次の日、何時もの時間にスーパーへと到着、ロッカールームへと入って行けば。
「おはようございます、城島さん。」
それはもう全身からやる気オーラを放出しながら挨拶され、一瞬言葉に詰まりながらも。
「あっ、おはようございます。」
言葉を返し気合いの入った後ろ姿を見送った。 本音を言うと俺は店長という地位にはたいした執着も感じず、なわけで。
それに俺は自由がきく一人もん。
相手は同じこのスーパーで奥さんが働いており、子供が2人と一家の大黒柱なわけで、まさにこれから色々とお金とか必要だろう。
俺はここで今のまま働ければなんも文句なしなんだよな。
こんな事をぐるぐる考えつつ店へと出て行く。
一日目、二日、三日・・・・と一週間が過ぎる。 俺は普通に毎日を過ごす。相手は良い印象を与えようと頑張って頑張って、頑張り過ぎな程に頑張っているのが見てとれた。
残り1週間を切り店長という役職に関心も興味も無い俺は普通に仕事をこなしていた。
残り2日になって、切れそうになった商品を取りに倉庫へと向かい歩いて行けば、まさにタイミング悪しと人の行き来の疎らな倉庫の前にどう見てもふらふらな状態の夫を気遣う奥さんな図が向かう先を塞いでいた。
最初のコメントを投稿しよう!