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「今日の用件はこれだけでしょうか?」
出来れば早くこの場から職場へと戻りたい、昼少し前と言う混み合う時間も気になったがこの場に居たく無くてそう言えば、
「いや、もうひとつ話があるんだ」
次は店長が俺の方を見てから隣へと視線を向ける。
「日比野さん、来月から私と一緒に新しい店舗の方へ店長補佐として奥さんと移動してください、よろしくお願いします」
「……えっ」
店長の言葉に信じられないそんな表情を浮かべ俺の方を見てくる姿にニッと笑って軽く背中を叩き。
「凄いじゃないですか、日比野さん店長補佐ですよ。頑張ったかいがありましたね」
「……わっ、私が…店長補佐ですか店長。本当に…城島さん」
「本当ですよ、良かったですね日比野さん奥さんに嬉しい報告が出来るじゃないですか」
込み上げていた怒りはいつの間にか納まり、本当に良かったと少し安心してしまう。
社長の突然の変更にまだ多少の怒りはあるけれど雇われている身なのだから文句を言う事も出来ず、でもまぁ、苦労が報われて良かったと思う事にした。
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