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電車を2回乗換え、着いた先は、もう地元といってもいいくらい慣れ親しんだ町であり、ユミとの思い出の町でもある“梅田”だ。
今よくこの町を見渡せば、ユミとの思い出の足跡がいっぱいだ。
「あそこの服屋で、おれに似合う服を一生懸命探してくれたよなぁ。んでそこで、ユミの似合う服を探してあげたんだよなぁ。」
ケンジは思い出に浸りながらファミレスを目指す。
「このゲーセンで、チューぷりいっぱい撮ったよなぁ。あの頃はほんと恥ずかしかったよなぁ。あ-。この食堂でお金のないころ一緒に食べに来たよなぁ。」
…………
ふと気付くと、もうファミレスの前だった。
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