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降り続け、止まない雨にによって、傷口から血がどんどん流れていく。ライオンはもう虫の息だ。
「─もし生まれ変わるとしたら、お前の様な姿になったら、みんなに愛してもらえるかなぁ?」
ライオンは呟いた。
「もう元気な声もでないよ・・・でも不思議と寂しくないよ・・・
─俺の悲しみに濡れた頬の冷たさは多分お前が奪ったんだよな・・・
─涙の理由を知ってるか?俺には分からない。でも、この心の暖かさがそのまま答えで良いような気がするよ」
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