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あれからいくらか月日が過ぎました。
ギター弾きは今も街の広場で美しい音色を奏で、お人形はその隣の小さな舞台でくるくると華麗な踊りを見せていました。
お人形は、お城にいたときよりもみすぼらしい格好になっていましたが、街のみんなが優しくしてくれるので泣くことはもうなくなりました。
その様子を見て、ギター弾きも幸せになりました。
そして、一人の寂しさ、一緒にいることの喜びを知ってもらうために、今日もギター弾きはギターを掻き鳴らし、お人形は踊るのでした。
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