第一章「始まりの時間(とき)」

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彼女は彼に怒ったように言った。 「私は、木の下の桜じゃない!!紀野下沙來羅!!」 そんな時、彼はふと思い出す。 -名前でその人の事が分かるはずないのに…。- 名前は生まれた時に親から貰った贈り物…。 それをバカにするなんて僕は何て幼稚なんだ…。 と彼は深く思い、反省した。 『…ごめん…本当にゴメン…』 そして彼は悪いと思って彼女に謝った。 「別に良いよ♪ところであなたの名前は?」 彼女は笑顔で許してくれた。 そんな彼女を見て、彼も自然と笑顔になる。 『…如月明日架…!』 その時から、僕達の時間(とき)は始まっていた。
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