第二章「君の瞳」    

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あの日から彼等は仲良くなった。 まだ桜は満開では無いが、それでも桜は綺麗だった。 沙來羅は、いつも笑顔で明日架に話かける。 彼は、いつの間にか彼女の笑顔を見るのが楽しみになっていた。 「ねぇ、明日架。この桜が満開になっても会えるといいね…?」 『はぁ!?何言ってんの!?会えるに決まってんじゃん!!』 彼は少し怒ったように言った。 …彼女が彼にとって悲しい事言うから…。 そんな事を言われたら誰でも切ないだろう…。 少しの沈黙の後、彼女は彼に謝った。 「…明日架…ゴメンね…?」 『…別に良いよ…』 彼は彼女を許した。
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