落ちこぼれが落ちこぼれを召喚

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正直な話をしよう。 ジークとは一緒のクラスだった。 もはやクラス間の実力差を無くす為だとはいえ悲しくなってくる。 これで11年? いや10年か? 小学校入る前も考えると13年近くなるか。 まあ、そんくらい長い付き合いになり、そしてこの期間全て同じクラスになってしまった訳だ。 流石に悲しくなるさ。 トーマ 「また同じだな」 ジーク 「………そうだな」 トーマ 「やっぱり実力差のせいか?」 ジーク 「………多分な」 返答は還ってくるがあちら側も飽きれ始めている。 俺もそうなのだから奴もそうなのだ。 断言出来る。 「やあやあご夫婦揃って同じクラスですか」 同じクラスになった奴が茶化して来た。 トーマ 「うぜぇ、全て平均点の野郎に言われたくねぇ」 ジーク 「………先ずは夫婦発言を否定しろ。それにこれは夫婦というよりは相方だ。理解したか? キム」 キムとジークに呼ばれた全てにおいて平均点を記録する男は根も葉も無い噂をよく流す。 つまりは歩く迷惑掲示板だ。 因みに仲はそこまで良い訳じゃないから時々脇役として出て来る程度だろう。 キム 「心の中で紹介どーも、それとそこに立ったままだとトーマはともかくジークは注目されまくるぞ」 ジーク 「………む、わかった席に座っていよう」 トーマ 「俺はともかくとか言った……俺はともかくとか言った……俺はともかくとか言った……俺はともかくとか言った……俺はともかくとか言った……俺はともかくとか言った……俺はともかくとか言った……俺はともかくとか言った……俺はともかくとか言った……」 落ちこぼれだから悪口には敏感に反応するんだからな!! そして決まって席に着いたジークの周りはジークが見えなくなるくらい女子が群がっていた。 流石学年首席。 今日決まったクラスでもうクラスの女子の心を掴んだよ。
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