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その時にタイミングよく教師が入って来た
教師
「あ~、座れ座れ。あとそこの女山、さっさと散れ」
教師は男
長身痩躯という優男だ
まあ、そこそこ口は悪いようだ
しかしネーミングセンスに驚かされた
成る程、女山か………男だったら男山か………想像したら気持ち悪くなった………きついものがあるな
教師の指示に従い皆さん席に座る
埋もれてた俺の席が多少傷つきながら出て来た
新品の筈だが既に机に靴の跡がついている…………
虐めかと疑いたくなるがこれはジークを遠くからでも見たいと思った人が靴も脱がずに乗った結果だと判断しようと心に決めた
教師
「あー、今日からこのクラスの担任になったジザ=ウォルスだ。知ってる顔もあるだろうが簡単な自己紹介でもしてもらう。それ終わったら使い魔召喚する為に移動な。そんじゃ右端の奴から自己紹介してけ」
要点のみ話すタイプのようだな
こういうタイプは口が悪くとも有能な奴が多いので担任としては悪くない
「~~です。属性は青と白の適正は92です。趣味は~~」
聞きたくないような自己紹介方法が聞こえて来るが俺は名前と趣味しか言ってやらん
属性と適正言った瞬間、慰めか侮蔑かからかいの言葉、ないし視線が投げ掛けられるに決まっている
ジーク
「………ジーク=バッカニアだ。適正250、属性は赤、青、黄、白。趣味は……無い」
ジークの自己紹介の時だけ異様な盛り上がりを見せる
趣味無しとか嘘なのにな
知られても恥ずいものじゃねえのに
奴の趣味は釣り
普通なのだがこいつが釣りをしているのを知ってるのは俺とジークの住んでる町のご近所さんだけ
やっぱイメージも大切なのか?
それとも釣りの時まで女子に着いてこられちゃ困るのか
ベル
「べ、ベル=モットキールです。属性は白と青です……適正は134です。えと、趣味はお菓子作りです」
う~ん
さっき知り合ったばかりだが………和む
なんかやっぱ守ってあげたくなるな
そしてついに俺の自己紹介の番が回って来てしまった……
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