落ちこぼれが落ちこぼれを召喚

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召喚場に着いた 使い魔は巨大な竜、長靴を履いた猫、食されるような空に浮かぶ金魚ちゃんまで様々な姿や大きさが存在するから必然的に大きな空間になる まぁ、使い魔としての契約が中々上手くいかなくて召喚獣が暴れたりする事もあるから頑丈な空間でもある ジザ 「そんじゃ名前順じゃなくて昨年の成績順に呼ぶからな」 ………完璧に俺には二択だ 1番初めか 1番最後か ジザ 「成績が下の奴は召喚ミスる可能性高いから高い順でいくぞ。そんじゃジーク=バッカニア」 ジークが前に出る 手を胸の位置にまで上げて告げる ジーク 「我、契約を望む者。我、汝と供に歩む者。汝、我が呼び掛けに応えるならば我が魔石に宿りこの世に現れよ。」 手に握り締めた魔石が光を放つ 使い魔となる召喚獣は契約するまでは魔界に存在し、召喚者の呼び掛けに応えてこの世に現れる しかし召喚獣はこの世の生物ではない為にこの世での肉体を持たない だが召喚獣の力は強大だ その為に魔石を利用する 魔石には召喚者の魔力が微弱ながらも常時流れており、そこに召喚獣を宿らせる そうすると魔力によりかりそめの身体が出来上がるのだ 魔石が壊れると召喚獣は消えてしまうが死んだ訳ではないので新たに魔石を用意すればまた現れる だから使い魔と召喚者は深い繋がりが生まれる ………使い魔がエルフだったりすると『僕はこいつと結婚するんだぁ』って奴が現れたりするくらい深い繋がりが生まれるらしい ーーーっと、今ジークの魔石の光が和らいでいき、使い魔がその姿を現した ………現れたのは---鬼だった いや、鬼のような姿をしているくらいしか形容する言語が見当たらない 後ろに捻れた角 立ち塞がる物全てを粉砕する剛腕 深い深い黒に近い紫の体表 2mは確実にある巨大な体躯 ジザ 「ほう、下級ながらも武神を呼び出すか」 武神---それは『絶対の盾』を意味する存在であり、魔法を扱う俺達には最も求められる存在 しかし神と名が付くからには召喚出来た者は現在確認されている中で『11人』 これで12人目となった訳だ ジーク 「…………よろしく。名は?」 武神 「………アルバレスト」 ジーク 「…………ではアルバと呼ばせてもらう。俺はジーク=バッカニア」 アルバ 「……主よ…我は貴方の盾となろう。………次にまみえる時は敵の前で……」 そう言ってアルバは消えた
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