落ちこぼれが落ちこぼれを召喚

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ジークはすまし顔で俺の隣に座った 今二人目が召喚をしている トーマ 「学年首席が武神を召喚かぁー」 ジーク 「…………課題で討伐系の課題の時は楽になるな」 トーマ 「そりゃ『絶対の盾』が使い魔だからなぁ」 ジーク 「…………しかしアルバを維持するのはかなり大変だな」 トーマ 「そんなに魔力食うのか?」 ジーク 「…………ああ、全体の10分の1は持ってかれている」 トーマ 「きっついなぁー。 お、ベルさんがやるぞ」 ジーク 「…………知り合いか?」 そういやこいつは女子に埋もれて俺達と一緒にはいなかったな トーマ 「あー、俺の隣のお前の後ろの席の人。安心しろ、お前のファンじゃないから授業中は安全だ」 ジークがあからさまにホッとしている。 そりゃ去年は後ろの席の子がジークのファンで何かあるごとにジークにべたついて来ていたからな ベルさんの使い魔召喚が終わる 光が和らいで使い魔が姿を現す ジーク 「…………猫だな」 トーマ 「紛うことなき猫だな」 現れたのは純白の猫 黒猫は魔法使いの使い魔としてはオーソドックスだが純白の猫は珍しい ベル 「えと、私はベルって名前です。あなたは?」 猫 「イザラですニャ」 ベル 「あの、これからよろしくね」 イザラ 「よろしくですニャ、ご主人様」 イザラはベルさんの肩に乗り、ベルさんと一緒に近くの椅子に座った …………今気付いたけど俺の番もそろそろ近づいてきてるよな? まずいっすよ まずいっすよ 醜態曝すなら早退させていただきたい ジークが逃げようとする俺を手首掴んで引き止めなければ逃げてたのに ジザ 「これで最後だな。トーマ=ノルシュタイン」 逃げてたのに……
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