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さっきのマツギの発言である属性の定まってないガキの頃ってのはガキの頃は不安定だからだ
いや、説明がおかしいな
12歳を迎えるまでは属性も定まらず、更には魔法が使えないんだ
属性には家系的な要素も何もない
魔法適性のほうは家系もある程度関係あるんだけど
属性が定まるのは子供の頃の影響が大きい
炎に憧れたら赤になるとかもあるがどちらかというと感情の発露が大きい
怒りは赤
慈しみは青
純粋さは黄
正の感情は白
負の感情は黒
といった具合だ
人によりその感情が大きい程、その属性になりやすい
しかし属性の数はその人の才能だからどうしようもない
それと感情の発露以外に要因とされるものがある
子供の頃に触れた人々の身体から微弱に溢れる魔力
これも属性に関わるらしい
トーマ
「…………なら、あの人の影響なのかな…」
マツギ
「なんか言ったか?」
トーマ
「なんも言ってないよ。バカ竜」
マツギ
「バカと言ったな!!バカと言ったな!!落ちこぼれとか非力な竜とか言われはしたがバカとは聞き捨てならんぞ!!!!!」
そして、マツギと俺の夜の大運動会が開催された
種目は乱闘
解説は俺の脳内にいる天使俺と悪魔俺
スタートの合図はマツギが翼を広げ、羽ばたいた瞬間だった
脳内で、カーンッ、と鳴るゴングの音が聞こえた
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