何事も諦めが肝心

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俺の名前はトーマ=ノルシュタイン。 父親は魔法省で働く公務員。 母親は普通の農村の出身の専業主婦。 ここ、ガーランド帝國だけでなくこの世界全体は魔法技術により支えられている。 そんなのは世界の常識。 しかし、しかしだ。 一般人の魔法適正は50。 しかし俺の魔法適正は1。 この差はなんなんだよと嘆くのもお分かり頂けるだろうか。 魔法適正ってのはその人がどれだけ優れた魔法使いなのかっつー数値だ。 出し方は魔力量と魔法コントロールを数値化したものを足した数値。 だから魔力量か魔法コントロールが上がるだけで魔法適正はちょっと上がる。 1上がるのは凄い努力必要なんだがな。 つまり俺の魔法使いとしてのランクは………最低。 下の下もない。 俺の下は存在しない。 魔法属性はそのまま使える魔法の種類。 これは赤、青、黄、白、黒が存在するんだな。 赤は炎。 青は水。 黄は土。 白は光。 黒は闇。 そんでもって人が持てる属性は普通2つ。 だから赤と青を持ってる人なら混ぜて紫にしたりして属性を変える事も出来る。 紫は雷。 緑は風。 オレンジは物質変化。 他にも色々あるわけだ。 俺の魔法属性……不明というか無し。 なぁ、泣いていい? 魔法属性に関係なく使える魔法として補助魔法っつーのがある。 これは身体強化とか物質構築とかの魔法。 正直誰でも出来る。 けど俺がやるととてつもなく効果がない。 そんな俺の称号は『落ちこぼれ』
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