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暗い感情が頭の中を支配しそうになる
やめろ、ジークは善い奴だ
考えるな
--俺はあいつが憎い
嘘だ
--あいつの才能が憎い
違う
--俺には…才能が…ない
…………………わかっている
自分に才能なんてかけらも無いのはわかっている
それでも俺はこの学園にいる
自分の力でも出来る事を探したいから……さ
けど、やっぱり心の中には小さな棘みたいにジークへの妬みがあるんだろうな
マツギ
「お~い、お前もそろそろ武器精製しなくてい~のか~」
マツギが俺の髪を引っ張る
頭に乗っているからって何度も髪を引っ張らないで欲しい
これではげたらどうしてくれる
トーマ
「わかっているよ」
マツギ
「わかっているなら良い。せめて役立つ物を出せよ」
………………全くを持って生意気だ
トーマ
「わからないさ、出来るまではな」
なんとなくたいしたことないと予想出来てしまうがな
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