落ちこぼれが落ちこぼれを召喚

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…………どこからか声が聞こえてくる。 --起きなよ。 そう聞こえてくる。 もしやこれが俗に言う「呼び出す使い魔からの呼びかけ」か? もしや俺には隠れた才能が!? ジーク 「………この、起きろ!!落ちこぼれ!!」 やっぱ才能なんざかけらもなかった。 ジークにベットから無理矢理叩き起こされた。 ジーク 「………クラス分けもあるんだから早く行くぞ、さっさと顔洗ってこい」 トーマ 「ふぅあ~ぃ、あしゃもしよふぉふぃふ」 ジーク 「………朝飯はもう用意してあるからさっさと顔洗ってこい」 トーマ 「りょーかーい」 このやり取りで少し目を覚ましながら洗面所まで行き顔を洗う。 トーマ 「……あいつの顔見た後に自分の顔を鏡で見ると軽く凹むな」 ……そして朝の恒例の口癖を鏡に言い、朝飯を食べに向かった。 寮では生活能力を育てる為に自炊をさせられる。 とはいえ俺は壊滅的に料理は下手だ。 そうだな、目玉焼きは必ず炭になるくらいには下手。 決まって自炊係はジークとなる。 完璧超人として振る舞う事に慣れ始めているジークには料理は問題ないのだ。 まあ男の手料理じゃテンションは上がらないが自分で作るよりマシと言うもの。 トーマ 「今日は学園行ってクラス分け見て自己紹介して終わりか?」 ジーク「………いや、自己紹介の後にこれから授業で使うからってことで今日、もう使い魔召喚を行うって言われていただろ」 トーマ 「いやー忘れてた。なら使い魔位強いの来てくれないかねぇ~」 ジーク 「………まあ、使い魔は召喚者の実力だけでなく性格や属性にもよって呼び出される使い魔のランク変わるから属性が不明のトーマならもしかしたら異常に強いのとか未確認の召喚獣が出て来るかもな」 トーマ 「おお! 属性不明がこんなとこで役に立つとは」 ジーク 「………まあ、希望だけは持っておきなよ---っとそろそろ急がないと混み合うよ」 トーマ 「りょーかーい」 食器を洗い終えて鞄を持ち玄関に急ぐ。 勉強と料理はジーク担当 掃除やその他の家事は俺担当なんでね。 さて、強そうな使い魔と新しいクラスでの出会いに期待して俺は玄関にいるジークに近づいていった。
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