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「へえ、明人。あんた彼女でもいたの?」
「へ?………」
突然の第二者の登場に、明人はほうけた声を出してしまった。
「え?秋姉なんで?」
明人の姉、北條秋菜(ほうじょう あきな)は弟の言葉を無視し、話続けた。
「ふ~ん、それで彼女にかまって貰えないからってお姉さんに欲情しちゃったんだあ?」
「え?へ?秋姉なにを…
……あ゛」
目覚めと来た頭でやっと理解する。
さっきは目覚めたばかり、夢の事を考えていたので気付かなかったが…
夢と現実の区別がつかないまま伸ばした手…
それは、何故か屈んで明人の顔を覗き込んでいた秋菜の、膨よかな胸をわしづかみにしていたのだった。
明人がそれに気付いた時に、掴んだ力を少し強めてしまったのは男の性である。
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