運命―始まり…

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      「お姉様、秋菜お姉様。これには深い訳があるのでございます」 「ふ~ん、実の姉に欲情しちゃうんだからよっぽどの理由があるんでしょうね?」 もう聞く耳持たないといった感じである。 「お姉様。あれです、夢を見たのです」 明人は土下座をせんばかりの勢いで弁解を続けた。 「何、お姉さんを襲う夢でも見たの?」 必死の弁解も虚しく、言ったそばから切り捨てられていった。  「あ!大変ですお姉様。このままでは学校に遅刻してしまいます!そしたら、大事な弟の夢が叶わなくなってしまいますよ!」 「私には別に関係ないけど、あんたの夢って何?」 既に明人は人として見られていないのか、秋菜の目は犬を見下すような物になっていた。
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