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新任早々の任務は、
とりあえず小隊の人間に
挨拶をする事だ。
よれよれの軍服に
身を包んで
微笑を浮かべている
エリクソンは、
どちらかと言えば
陸軍士官と言うより
どこぞのホストである。
サラサラな短い金髪に蒼い瞳
大きな身体は、
よく鍛えられて
引き締まり無駄が無い
爽やかに笑っていれば
女性の一人や二人
軽く落とせそうだが
果たして
いかつい野郎共に
何処まで通用するのかは
謎である。
腕時計を見ると
時刻は、九時ちょうど
隊員との顔合わせは、
十時からである。
「朝飯は、もう食ったが
コーヒーぐらいなら
飲めるよな?」
昨日の内に
用意しておいた基地の
見取図とにらめっこしつつ
エリクソンは、
食堂へ向かう。
狙うは、インスタントの
不味いコーヒーだ!
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