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ピクリと、
今まで無関心だった三人が
エリクソンの方を向く
「ワーツイン二等兵は、
昨日会っている。
そこの三人。
もしも口がきけるなら
氏名と階級を
お教え下さいませんか?」
おどけた口調の
エリクソンに
一番身体の大きな一人が
立ち上がりかけるが
直ぐに背の高いに
痩せた男が肩を抑える
「………。」
無言のままに
大男を制止すると
「アッサム・ターナー一等兵。」
一言だけしゃべって
椅子に座ってしまった。
「アッサムか、
よろしく頼む。」
アッサムは、
コクリと否定とも肯定とも
取れる頷きを返して
再び黙り込む
「さて残るお二人さん
自己紹介をお願いします。」
「…………。」
「…………。」
明らかに反抗的な二人に
何かを思ったのか
ワーツインが立ち上がり
「右手の大柄な方が
グェンデル曹長
左手の方が
アンバラック伍長です。」
黙りっぱなしの
二人に代わり
名前を告げる。
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