小隊長殿! 作戦会議です

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そう言うと 会議室から出ようとした エリクソンだが 何を思ったのか グェンデルの前に 戻って来て。 「ケンカを売るなら 相手の力量を 良く確かめるのも 重要だが…。 何より相手の獲物が 何なのか良く確かめろ でないと予期せぬ 反撃を食らうぞ。」 軍服の袖に 指先を突っ込み 中から何かを 引っ張り出す。 「ああ!」 「…っ、それは!?」 袖に仕込まれていたのは、 細長いチューブと 油の入った袋。 そして着火用の火打ち石 「ケンカなら 怪我で済むが 実戦なら死ぬ所だ。」 そう言うと 今度こそ会議室を 出て行くエリクソン 後には、毒気を抜かれた グェンデルが 油の入った袋を片手に 呆然としていた。 「馬鹿にしやがって。」 強い怒りを感じたが それ以上に あの小隊長に感じた 『殺されるかもしれない』 と言う恐怖の方が 遥かに強かった。 GO TO THE NEXT STORY…⇒⇒
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