小隊長殿!偵察任務です

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猛然と追撃するアンバラックに 必死に逃げ回るエリクソン 結局両者共々 息切れを起こして 引き分けとなった。 「これの、どこが、 勝負と、言えるのだ?」 ぜえはあ、ぜえはあと 息切れで呼吸困難寸前の アンバラック伍長。 軽くても半分鋼製の鎧を着て 走り回ったのだから 無理もない。 対するエリクソンは、 息切れこそ起こしているが 呼吸困難とまでは、 いかない。 「だが、今なら私は、 伍長にいくらでも 斬りかかる事が出来る つまりは、私の勝ちだ。」 「だったら、そうすれば、 いいでしょう。」 汗ばんだ額を 拭いながらエリクソンは アンバラックの顔を見て 「それでもし伍長が 反撃するだけの 体力を残していたら 私の敗けだ。 だから攻撃しない。」 「そんな及び腰では、 勝ちなど到底 望めませんぞ。」 呆れた様な口調の アンバラックに 「そうだ、 私は、勝つ気は無い。」 真剣に言い放った。
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