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エリクソン・マクスウェルの
朝は早い
早朝から起き出し
日課のトレーニングを
済ませると
胸元のペンダントを
手に取った
楕円形のアクアマリンを
はめ込んだ
女性的な意匠の
ペンダントだ。
ヒゲを生やした男が
持つには、可愛らし過ぎるが
それに構わず
エリクソンは、それを
胸元のポケットに
放り込んだ。
「では、行って来ます。」
士官学校の集合写真に
手を振って
エリクソンは、
部屋の扉を閉めた。
士官用の宿舎で
一泊した次の日
エリクソンは、
第四兵舎と呼ばれる
施設に向かっていた。
名前が表す様に
番号が各小隊の兵舎で
あることを示している
エリクソンが
小隊長として配属された
第四小隊…通称
アサルト・ターキーは、
正式には、
機甲魔術混成特殊小隊と
やたらに長い
名前がつけられている
魔術と剣で武装した
特殊混成部隊。
どの辺が特殊で
何がどれだけ混ざってるのか
全く不明だが、
べつに名前の出来、不出来で
戦う訳じゃない
(名前で戦うなら
こんな小隊に
入ってたまるか!)
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