狂い始めた歯車

6/8
前へ
/380ページ
次へ
女の子はまた石の上に飛び乗り、黙って書物を読み始めた。     重衡も黙って石に飛び乗り、女の子の隣に座った。     「何を読んでおる?」     「兵法…」     重衡は   “女の子が兵法とは… これは面白い…”   …と興味津々に顔を覗き込んだ。       「私は男だぞ…」     「えっ…?」    
/380ページ

最初のコメントを投稿しよう!

300人が本棚に入れています
本棚に追加