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平重衡は平氏の中でも特に残虐非道で知られている。
その美しい容姿からは想像出来ない程の御仏を畏れぬ悪行三昧は、
父・平清盛でさえ頭を抱えていたと言う。
「平氏に非ざれば人に非ず」
…と言うが
正にその言葉の通り、
奢り高ぶったその態度
人を見下げたその振る舞い
この男には人の情の欠片も感じられなかった…
そう…彼は…
これから恐るべき大罪を犯すのだ…
それは決して許されざる大罪…
その前に…
何故彼がこんな人間になったのか、話しておかなくてはならない…
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