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「君…輝羽…って名前だよね」
はい…って えぇっ!?
「どうして僕の名前…」
世恭さんは僕の方をチラッと見たがまた目を逸らした。
「君…『裏』って知ってる…?」
僕は戸惑いながらも質問に答えた。
「いえ…聞いた事はありますが、詳しくは…」
世恭さんは僕の答えをきき薄い目をしていたが、壁にもたれて話しはじめた。
「当然たが、『裏』があれば『表』もある。ここでいう表とは俺のような…つまり、表立って目立つような、人気のある人の事をいう。」
世恭さんはさらりと落ちてきた、顎の近くの髪を耳にかける。
「そして『裏』だが…これは、可愛いだとかカッコイイ…つまりは恋愛対象として人気がある人の事をいう。」
恋愛…対象…。
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