君は誰…?

9/14
5533人が本棚に入れています
本棚に追加
/88ページ
「君…輝羽…って名前だよね」 はい…って  えぇっ!? 「どうして僕の名前…」 世恭さんは僕の方をチラッと見たがまた目を逸らした。 「君…『裏』って知ってる…?」 僕は戸惑いながらも質問に答えた。 「いえ…聞いた事はありますが、詳しくは…」 世恭さんは僕の答えをきき薄い目をしていたが、壁にもたれて話しはじめた。 「当然たが、『裏』があれば『表』もある。ここでいう表とは俺のような…つまり、表立って目立つような、人気のある人の事をいう。」 世恭さんはさらりと落ちてきた、顎の近くの髪を耳にかける。 「そして『裏』だが…これは、可愛いだとかカッコイイ…つまりは恋愛対象として人気がある人の事をいう。」 恋愛…対象…。
/88ページ

最初のコメントを投稿しよう!