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「君は、裏の方で入学当時から人気があるみたいで…同級生はもちろん、先輩方も目をつけている」
「目をつけてるっていうのは…?」
僕の問いに世恭さんは嫌そうに顔を歪めた。
どうして…?聞いてはいけない事だった?
「目をつけるというのは…ただ恋人になってほしいと想うものもいれば…さっきの奴等のように、性的行為が目当てで近付くものもいる…」
「っ!?」
僕は世恭さんの言っている意味が、一瞬分からなかった。
性的行為ー…
頭の中でお兄ちゃんにされている事がグルグル回る。
学校でも、痛い思いしなくちゃいけないの…?
「グス…」
知らないうちに僕の目から涙がこぼれ落ちていた。
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