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ガチャ…
バタン
「輝羽…?寝たのか?」
自分の弟が眠っているベッドに腰掛けて息をつく。
いつもなら起きている時間帯だ。
もう眠っているという事は…
「学校で何か…あったのか?」
輝羽は嫌な事や何かあった時、悪い方に考えてしまう。
だからそれらの事を考えないように眠るのだ。
「グス…う…ぅ」
突然泣き出したからびっくりしたが、前にもあった事だ…それにこれで嫌な事があったのは確定した。
優しく頭を撫でる。
「俺には…何も話さないのか…何があったか、俺は知る権利もないのか…?」
俺の弟は、この世で一番憎たらしくて愛しい…
「おやすみ…今日は、抱くような状態ではないね」
額に優しくキスをしてから部屋をでた。
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