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「ん…」
朝目が覚めて、体がしんどくない事に気づいた。
いつもは毎朝ダルくてしんどいのに…。
もしかして昨日、お兄ちゃんが僕を抱かなかったから…?
抱かない夜があるなんて珍しい…
「どうして…?」
お兄ちゃんもバイトで疲れてたからかなぁ…
そんな真剣に考えることじゃないよね。
第一どうしてお兄ちゃんが僕を抱くのかが分からないし…
っと、こんな事考えてる場合じゃない!!
早くしないと遅刻する!
僕は急いで制服に着替えてリビングに向かった。
「…おはよう」
「おはよう輝羽」
お兄ちゃんは朝食をつくっているところで、もうすぐできるらしかった。
「お兄ちゃん…」
「ん?」
優しい声。夜の時とはまったく違う…。
「あのね…どうして…」
僕の目の前に朝食が並べられる。
うつむいてなかなか切り出さないぼくの顎を、お兄ちゃんは掴んで上を向かせる。
「ん?何?はっきり言わないと分からないよ…?」
なおもなかなか言わない僕にお兄ちゃんは小さく笑って言った。
「もしかして…昨日抱かなかった事気にしてるの…?」
顔が真っ赤になっていくのが自分でも分かる。
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