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家を飛び出した後も
走って走って走ってー…
気付いたら校門の前にいた。
俺の心は驚きと悲しさでいっぱいで、行き場を失ったそれは、目から涙となって流れだしていた。
学校の前だなんて、もう頭になかったー…。
ダルいな…
「おっはよー!!!世恭!!!!」
うるさい…朝から元気いいな
「硫飛… お前もうちょっと静かにしないと潰すよ?」
「分かったってー…ん?あれはもしや輝羽くんなのでは?」
確かにいる…が、何故校門の前なんかで立ち止まっている?
様子がー…
「輝羽くんなんか様子変だね…って肩、震えてない…?」
輝羽が泣いてると分かった瞬間、硫飛を突き飛ばして走っていた。
「輝羽っ!!」
肩を掴んで振り向かせると、目から大粒の涙を流していた。
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