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「輝羽くん大丈夫?」
心配そうにたずねてくる。
「硫飛さん…。はい、大丈夫です」
僕は今できる最大の笑顔でお礼を言った。
「君達何学校の前で仲良くしてるの?周り見てみなよ。」
落ち着いた声は悠季くんだ。
『周り』って…
え
えぇっ!!!???
何これすごい人だかり!!
僕達を囲むようにたくさんの人がこちらをみている。
「なっ…どうしてこんな事に!?」
僕はもうびっくりして取り乱していたけど、あの三人は平然としていた。
「あーあそりゃこうなるわなぁー」
硫飛さんはぼりぼりと頭を掻く。
僕は意味がまったく分からず、世恭さんをみた。
僕の視線を感じとってため息混じりに世恭さんは話しだした。
「『裏』が泣いてる所に『表』が来て、抱き締めて慰めてたらそれは何事かと思うだろうな」
うそ…
僕それかなり恥かしいじゃん!!!
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