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すごい…世恭さんてこんなに支配力がある人なの?
なんか逆に怖いけど…
「で…?」
悠季くんが硫飛さん、世恭さん、最後に僕を順に睨んでいって、溜め息をもらす。
「何がどうなってこんな…傍迷惑でうざったらしい事になったの?」
三人の視線は僕に集中する。
「輝羽…?」
世恭さんの少し冷たい声が僕の名を呼ぶ。
「はい…?」
「何があったか…さぁ話してもらおうか?」
僕は少しだけ、逃げ出したい衝動に駆られた。
放課後、教室の前後両方のドアの鍵をしめて、僕は自分の席に座っていた。
その僕を囲むように、例の守護隊三人が椅子に座っている。
「で…これで朝騒いでいたのは、世恭が泣いていた輝羽くんを慰めるために抱き締めたのが原因ってのは分ったよ」
悠季くんは少し不満足そうに言う。
「それであとはー…」
硫飛さんが僕を睨む。
「輝羽くんが何で朝泣いていたかだけどー…?」
ーきたー
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