守護隊

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三人共僕を険しい顔でみる。 ー…そんな事、言える訳がないー… 泣いた理由を言うのは、お兄ちゃんに抱かれている事を明かす事になる。 今まで誰にも一人だって教えた事はない。 言えばどうなるのだろうか…? 想像も出来ない。 けれど確実に悪い方へと流れる事は予想できる。 僕は無言のまま、泣き出しそうになっていた。 もう何十分と話そうとしない僕に、世恭さんは溜め息をもらす…いや、他の二人も同じだろう。 「言えない…事だよな…泣いてたんだから…でも、俺達は『守護隊』。お前を守る義務がある。…権利もある。」 絶対に譲らない…僕が必死に拒んでも言わせる気だ。 嘘を吐こうかと考えた。 『朝男の人に追いかけられて恐かっただけ』だと。 けれど無理に思えた。 僕は昔から嘘をつくのが下手で、お兄ちゃんにはもちろんの事、嘘を貫き通せた事は一度もないー…。 言うしか…ない…。 「ぼ…僕は」 腹をくくって話そうとした時… ーガラッー
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