第一章【一冊の本】

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克巳の家はT大学の近くにあったため、家の周りには緑豊かな風景が広がっていた。 克巳はなんとなく空を見上げ、大きくため息をついた。 その時だった!自分の隣に何か妙なモノが落ちているのに克巳は気が付いた。 それは過去に自分が見たこともないような本だった。克巳は恐る恐る本に近付くと、ゆっくりとページをめくる。 『‥なんだ?これ?』 思わず声が出た。それがエロ本であるということはすぐに気付いたが、そこで見たモノは、あまりにも自分の中の"エロ本"のイメージと掛け離れていたのだ。
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