第六章【男女】

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袋の中は何か動物でも入っているかのようで、中からの体温らしきモノが布地を通して克巳の手に伝わってくる。 克巳の悩内は『ただただ【それ】を開けて中身を見てみたい』という感情だけが支配していた。 一分くらい袋と格闘しただろうか?克巳がついに【お目当てのモノ】に行き着いた瞬間だった。 『ぁ!』 思わず声をあげる克巳。袋の中からは手足を拘束され、まだ眠っている渡辺彩が姿を見せたのだった! 克巳の記憶が正しければ、自分は数時間前に"この女"を襲っていた。しかし‥自分は何故この女と二人で密室にいるのだろうか?
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