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「いって……何をするんだ、あにゅー!?」
俺は小百合と俺の間に入ってきたあにゅーをきっと睨む。
「あんた今日日直でしょ!?さっさと黒板消しなさいよ!」
確かに俺は今日日直だが、そこまで怒ることはないだろう。
小百合に謝りながら黒板を消した。
全く、小百合のほうがよっぽど可愛げがあるぞ?
「む……」
背中に冷たい視線を感じながら俺は黒板を消す。
やれやれ。
次の授業の準備に取りかかろうとしたら、バッグの中からかみ切れが落ちてきた。ピラリ。
「!」
一瞬それがラブレターかと思った。小学校の時、一度だけもらったことがあるからだ。別に、期待なんかしてないからなっ。
手紙の内容はこうだった。
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