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「コート……どこにかけたらいいのよ?」
あにゅーがそのマグカップを置いた後、コートを脱ぎながら言った。
「ああ……後ろのクローゼットにいっぱいハンガーあるから、適当にそれにかけて」
俺は指を指して説明した。自分で入れたココアを一口飲む。
……あちっ。
慌てて口の中をはひはひする。俺の目の前には白いもやが出来る。ココアを煎れるなんて手慣れない作業をしたために、温度調節を誤ったようだ。
「あははっ」
俺の慌てた様子を見たあにゅーがいきなり笑い出した。なんだよっ。
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