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あにゅーも俺も、火照った体にはテーブルのコタツは不必要になってしまった。
「さあ、帰りましょうか。もう外は暗いですよ」
ゲームを片付けながら俺は説く。
ドンじゃらなんで何年ぶりだよ。全く。
「いいわよ!もう……十分だし帰るわ」
「……」
やけに今度は素直だな。
「ふん、まあね?そこまで遊びたい遊びたいってわめくほど私は子どもじゃないわよ」
ぶっきらぼうに言い放つと、黙々とゲームやグッズを片付け始める。
やがて俺の部屋がいつも通りの姿に戻ると、いよいよお開きの時間となった。
あにゅーは頭の上の耳と尻尾を取った後、かけてあったコートを取って身に着ける。
「じゃ、またね。今度は学校で」
俺は玄関まで送ってやった。
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