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佐野 瞬。
瞬は、カメラ屋に居た。
ようやく、写真の現像が出来たのだ。
早速!袋を開けて見る。
10数枚の写真。
居酒屋での、写真だ。
みんなで、撮った写真 ノボル達との写真
色々な写真から、瞬は探す。
瞬 ( あった!)
渉と瞬の写真・・
寝てる渉に、寄り添い 拳を掲げる瞬の写真。
寝てる渉に、寄り添い 笑い顔の瞬の写真。
瞬にとって、最高の宝物の写真だ。
瞬 ( 一生の宝だな、この写真は、)
焼き回しの、同じ写真を 瞬はポケットにしまい、
( 渉さんに、この写真を届けよう。どーせ、あの場所にいるべ?。)
あの場所 ・・
河原だ。 瞬は、河原に向かう。
大下 渉。
渉は、河原で、トレーニングをしていた。
往復で走る!。
腕立てをする!。
また、往復で走る!。
鉄橋から、竜美が降りて来て ペットボトルを投げる。
渉は、ペットボトルを受け取り
( 竜美さん!。来てくれたんですか!。)
竜美は、微笑みながら、
( 相変わらず、運動バカだな? まぁ、飲めよ。)
渉は、ペットボトルの蓋を開け ミネラルを飲み干す。
渉 ( ぷはあ~!)
渉は、空を見上げる。
空は、夏空で 入道雲が支配する。
渉は、空から、竜美に視線を移す。
( 竜美さん?・・)
竜美は、草原にいる男を見ている。
草原から、竜美と渉に近づく男・・
竜美と渉の恩人だ
竜美 ( ロン?。ロンだろ?、)
渉 ( ロンさん!。)
深く被った帽子を、男は脱ぐ・・
火傷だらけの顔で、笑う ロン。
竜美は言う。
( 生きていたんだね。ロン。神よ、)
ロン ( 今日、広東に帰るよ。最後に二人に、逢いたくて )
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