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「お待たせしました」
そう言いながら真理さんが戻ってきた
「本当に大丈夫?」
「えぇ、両親にもきちんと話して了承を得ていますから」
「それならいいんだけどね」
「それでは行きましょう」
真理さんは私の手を取って歩き出す
これは別に私がそういう趣味とかじゃなくて、話の流れでつい言っちゃったんだよ『登下校の時なら手繋いでもいいよ』って
真理さんが車で通ってることを聞いてたからこれで逃げ切れると思ってたのに
その結果がこれだよ!
まぁ真理さんも喜んでくれているようだし私も悪い気はしないからいいや
「月菜さんはもう部活とかお決めになりました?」
「うぅん、まだだけど?」
「それでは今日の放課後見学に参りません?」
「うん、今日の放課後ね了解」
「絶対ですよ!」
「私信用されてないのかな?」
「あ、そういうことではなくて念のためですよ…あはは」
部活の見学ってそんなに大事なのだろうか、真理さんの様子も少し変だったし、安受けあいしてしまったがなんだか嫌な予感がしてきたぞ…
その後も世間話等をしているうちに正門が見えてきた
聖愛女学院
これが私たちの通う学校だ
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