序章

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僕の名前は天海伊月(あまみいつき) 幼い頃に両親を亡くしていた僕は、親戚の叔父さんの家で育った しかし、昨日衝撃的な事が判明した…なんと僕にはおじいさんがいるらしいのだ しかも病院のベッドの上にいて、かなり衰弱しているらしかった 僕はおじいさんに会いにいく決心をし今、病院のおじいさんの病室の入口に立っている 入るのに少し躊躇したが、意を決しドアに手をかけ、なかに入った 「おじいさん?」 ベッドの上には、チューブやら機械やらが繋がっている老人だった 管財人だと言う人が、僕にこっちに来るよう手招きしてきたので、おじいさんの元へ行った するとおじいさんは消え入りそうな声で 「お…前に…託さねば…ならない…我が…屋敷と…あの娘達…そして…我が…道具達を…」 と呟いた… 続けて 「継いで…くれ…まいか…?我が…宝を…主無き…あの娘達は…どうする…事もできない…」 と言った後、暫し沈黙をはさみ 「お前に…とって…辛い事になる…かも…しれん…だが…継いでくれ…天海の…力を…我が力を…」 そう言い終わると、おじいさんは、凝った作りの大きな鍵を差し出してきた
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