序章 東京大震災

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始まりはいつも突然。 別れもいつも突然だった。 僕は5歳でまだ言葉もうまく喋れず、周りの景色も良く見えなかった。 僕の住んでる所は…良くわからない。 母ちゃんが言ってたけど、日本って所の首都らしい。 まぁ首都の意味すらわからないが、それは置いといてたくさんの人がにぎわう、大きな街だ。 そんな街の中にある、ボロくもなく、高級でもなく、いわゆる普通のマンションに住んでいた。 「母ちゃーん!遊んでくるね!」 僕は勢いよくドアを開けた。午後の1時半、この時間に遊びに行くのは、お決まりだった。 「5時には帰って来るのよ!」 「短い針が5で、長い針が12でしょ!わかってるって。行ってきます!」 最近僕は時計を読めるようになった。何回も何回も、母ちゃんに言われやっと覚えたんだ。 …頭が痛くなるよ。本当 エレベーターに乗らずに、階段をかけていく。エレベーターは中が臭くて、嫌いだ。 一階に着き、フロントを通り外の世界へ飛び出した。ちなみに僕の部屋は3階。 向かいの一軒家まで、ダッシュ!そして、僕は家のドアを叩いた。
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